映画「ダゲレオタイプの女」感想まとめ。じわじわ怖いw堂々たるフランス映画!と反響多数
映画「ダゲレオタイプの女」感想についてまとめました。 監督は黒沢清。オール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた黒沢清監督初の海外作品です。 世界最古の写真撮影方法「ダゲレオタイプ」が引き寄せる愛と死を描いたホラーラブストーリーとなっています。
映画予告編
「ダゲレオタイプの女」 あらすじ
職を探していたジャンは、写真家ステファンの弟子として働き始めることになったが、ステファンは娘のマリーを長時間にわたって拘束器具に固定し、ダゲレオタイプの写真の被写体にしていた。 ステファンの屋敷では、かつて首を吊って自殺した妻のドゥニーズも、娘と同じようにダゲレオタイプ写真の被写体となっていた過去があり、ステファンはドゥニーズの亡霊におびえていた。 マリーに思いを寄せるジャンは、彼女が母親の二の舞になることを心配し、屋敷の外に連れ出そうとする。
ダゲレオタイプの女をみた人の感想や考察
失速を乗り越えるようと投入されるクリシェは停滞感を増幅させる
黒沢清監督『ダゲレオタイプの女』。120分間にわたって動きを禁じる写真技法という、徹底して反=映画的な主題をあえて中心に据えながら、この映画の運動はその静止の抑圧に拮抗しえず、逆に抑圧の官能の虜になってしまっている。失速を乗り越えるようと投入されるクリシェは停滞感を増幅させる。
— 蝸牛 (@denden_fish) 2016年10月17日
何が美しいって話の展開がクラシカルかつスムーズなんだよ
「ダゲレオタイプの女」
— グラビトン・ボルト(1000%) (@adnojifhinfo) 2016年10月17日
何が美しいって話の展開がクラシカルかつスムーズなんだよな。
クリーピーの黒い部屋のような飛躍はない代わりに、腰を据えて演出された闇が満ちてる。
傑作。古典的幻想怪奇ゴシック。
昨日見たんですが遅れて感想を
— 髙橋佑弥 頭痛モルヒネ徹夜カフェイン野郎 (@orange21807991) 2016年10月17日
『ダゲレオタイプの女』
傑作。古典的幻想怪奇ゴシック。ある種出てくるものは"幻想小説"王道そのものなんだけど、やはり画として出てくると惹かれてしまう。フェティッシュ!フェティッシュ!フェティッシュ!の氾濫。主演女優、非常に薄幸で"ゴシック感"もあり◎
じわじわ怖くなってきた
「ダゲレオタイプの女」じわじわ怖くなってきた。目を凝らしてもボンヤリとしか見えないもの、対して頭の中に妙にハッキリと残る声ってかなり恐いな。主人公の青年がマリーと触れ合ううちに寛いだ表情に変わっていくのにほのぼのしたんだけど…。ほっそりとしたマリー、妖精みたいに可愛かった。
— 里雪 (@Lyucica) 2016年10月16日
植物があまりにも黒沢映画にマッチしていて不気味ですらある
『ダゲレオタイプの女』植物の、あの絶妙な枯れ具合というか寂しさ具合というか、何でしょうね。別におフランスだから持ち上げるわけじゃないけど、あまりにも黒沢映画にマッチしていて不気味ですらある。特に植物園や温室ガーデンのジャスト感は『叫』や『DOORⅢ』が逆に模倣に思えてしまうほど。
— 空と踊る男 (@dancewithsky) 2016年10月18日
ワッ!と驚かしにかかるとこをあくまでもそうしないでジワらせるテク
ねぇ、 ダゲレオタイプの女 、下手な?ホラーだったらワッ!と驚かしにかかるとこをあくまでもそうしないでジワらせるテクが凄かったよね、そうだよねー。
— シロメ犬崎フランソワ (@dbpwriter) 2016年10月17日
今年観た新作の中で「これは『映画』だなあ」と思った
『ダゲレオタイプの女』最高。あなたが本作を観てどう思うかなんて知ったこっちゃないが、今年観た新作の中で「これは『映画』だなあ」と思った映画は『ヘイトフル・エイト』と『ひと夏のファンタジア』と本作(と『愛と死の谷』)だけだ。ちょっと長くて尻が痛くなったけど必見作だと思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年10月18日
監督黒沢清について
黒沢清は本当はフランスで映画を撮るべき人間で
『ダゲレオタイプの女』堂々たるフランス映画でした。フランス映画以外の何物でもない。黒沢清は本当はフランスで映画を撮るべき人間で、今まで日本で映画を撮っていたのは何かの間違いだったんじゃないかと。本当にクロード・シャブロルあたりが撮ったみたいな。
— 松#俊之 (@MatsuiTo) 2016年10月17日
限りなく黒沢清
『ダゲレオタイプの女』限りなく黒沢清。まさしく幻想怪奇映画。堪能した。たまらん。
— お茶会の怪 (@nyalbini) 2016年10月17日
もっと観てみたい監督
『ダゲレオタイプの女』黒沢作品はTVで『回路』『アカルイミライ』を、それが気に入り映画館で『クリーピー』を観ただけ。一番好きなのは『回路』だったがどれも「異様な静けさ」が良く、もっと観てみたい監督。今回は少し雰囲気の違う「舞台劇の映画化」のような作品だった。
— A CAT ON THE HILL (@mmsince2009) 2016年10月16日
やっぱり黒沢清は映画オリジナルの話をもっと見たくなる
ダゲレオタイプの女、やっぱね、話がね、たまらなく好きなんだよな。ここ最近続いた原作ものも、はみ出していく強烈な面白さがあるんだけど、やっぱり黒沢清は映画オリジナルの話をもっと見たくなる
— ふぇのっち (@Jumping___Jenny) 2016年10月18日
確実に残る映画
黒沢清の映画って模倣し、また模倣されるものだけれど、ダゲレオタイプの女は作品として現時点の映画の歴史ってのが刻んだ年数くらいは、確実に残る映画だよなって思える強度がある気がするよな
— ふぇのっち (@Jumping___Jenny) 2016年10月18日
キャスト&スタッフ
- 監督・・・黒沢清
- 脚本・・・黒沢清
- プロデューサー・・・吉武美知子 ジェローム・ドプフェール
- 共同製作・・・ジャン=イブ・ルーバン
- タハール・ラヒム・・・ジャン
- コンスタンス・ルソー・・・マリー
- オリビエ・グルメ・・・ステファン
- マチュー・アマルリック・・・ヴァンサン
- マリック・ジディ・・・トマ
ジャン役のラヒムさんの隠しきれない色香
「ダゲレオタイプの女」2回目に観て感じ入ってしまったのはジャン役のラヒムさんの隠しきれない色香でした。それは岸辺の旅で浅野忠信さんに見出せなかった「性的魅力」で、黒沢監督が描き切れない性の匂いを彼の存在が補っているように思えたのでした
— かわばた (@kwbt4321) 2016年10月18日